西部で最も西部的な町」スコッツデール(2)

ウィンフィールド・スコッツが始めた町、スコッツデール。そして、「西部でもっとも西部的な町」をキャッチフレーズに町づくりをしてきたこの地。今月も先月に続いてスコッツーデールを散策してみよう。

 

 

 

   
スコッツデールのダウンタウン

スコッツデールのダウンタウンは、もちろん町の発祥の地だ。メイン・ストリート(Main Street)を中心に北に行くと通りの番号の後に「アベニュー」が付く。それより南は番号の後に「ストリート」が付く。ちなみに、フェニックスは、スコッツデールとは比べ物にならないほど大きな規模だが、南北を走るセントラル・アベニューを中心西側がアベニュー、東側がストリートとなる。
市が力を入れて歴史の古い建物を保存してきた。今でもかつてのまま活用されている建物が多い。

   
1. メキシカン・インポート・ショップ(Mexican Import Shop)

1923年の建物。もともとビリヤードの店だった。毎週土曜日には無声映画を見せたという。入場料は5セント。1929年に中国人夫婦がこのビルを買い取り、雑貨屋を開いた。夫婦は一階を店にして、二階に住んでいた。そしてこのビルは1950年にメキシカン・インポート・ショップに変身した。
2. ポーターズ・オブ・スコッツデール(Porters of Scottsdale)

ポーターとは運搬人のこと。ここは、スコッツデールの郵便局だった。1928年に建てられた。毎日フェニックスからこのビルに郵便が一日2回配達された。そして、住民がその郵便の仕分けに集まり、住民がにぎやかに世間話に花を咲かせていたという。

3. サバズ・ウェスタン・ウエア(Saba's Western Wear)

1921年、ウォルター・ローソンがドラッグストアーをここで開業したのが始まり。1937年にローソンはその店をウィリアム・バトラーに売却。バトラーは、スコッツデール薬局として営業を開始した。そのバトラーが薬局を別の場所に移したので、サバという一家がチャンドラーから引っ越して来て1947年にこの場所を買い上げた。そしてサバズ・デパートメントという店が始まった。その後、サバ家はウェスタンの衣類などを扱い始め、サバズ・ウェスタン・ウエアとして今日に至っている。

4. ビスチョフズ・シェイズ・オブ・ザ・ウェスト(Bischoff's Shades of the West)

1897年の建物。スコッツデール初の雑貨店兼郵便局だった。1904年にウィスコンシンから来たサラ・トーマスがこのビルを購入し、義弟のE.O.ブラウントと一緒に店を始める。1920年には、スコッツデールに電気が利用できるようになると、ブラウンは早速、製氷業を開始した。

5. ラスティー・スパー・サルーン(Rusty Spur Saloon)

1921年にできたこの建物は、もともとファーマーズ・バンク・オブ・スコッツデールという銀行だった。大恐慌の時にこの銀行は営業を停止した。その後、酒場となり現在に至る。当時の金庫室は今でも残っており、おカネの代りに酒類が納まっている。

6.ミッション・チャーチ(Mission Church)

メキシコから移民してきたヘスス・コラルが中心となって1933年に建てられた教会。14,000個もアドビ・ブロックを使ったこの教会は、長い間、スコッツデールで唯一のカトリック教会だった。

7.ガバリエルズ・ブラックスミス・ショップ(Gavalliere's Blacksmith Shop)

鍛冶屋のジョージ・ガバリエルが1910年にここで仕事を始めた。百年後の今でも営業をしている。

8.ロス・オリボス・メキシカン・パティオ(Los Olivos Mexican Patio)

ミッション・チャーチを作ったコラル家が50年前に始めたメキシコ・レストラン。現在でもコラル家が営業している。

 
スコッツデール、その今昔
スコッツデール・ファッションショー(2009年)
スコッツデールで行われたファッションンショー(1950年代)写真提供:Scottsdale Historical Museum

スコッツデール球場(2009年)

スコッツデール球場(1960年代)写真提供:Scottsdale Historical Museum

フェニックス・オープン(スコッツデールTPC), 2010年

1920年代、ゴルフ場に芝が持ち込まれたのはこの頃。フェアウェイには、緑色の砂が使われた。写真提供:Scottsdale Historical Museum
   
   
   
 

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