一時帰国 3日間強制隔離体験

 みなさん、お元気ですか?先週のアリゾナは6月にして115℉越え。今年も雨の少ない暑い夏のようで、庭の植物たちが心配でたまりません。どうぞみなさん、水分とって無理をせずお過ごしください!  さて、私事ですが、ただいま日本に一時帰省中です。この状況下での帰省。人流を防ぐのが一番と何度も何度も考えましたが、家族の事情もあり、厳戒体勢で帰ってきました。これだけいろんな意味で神経をつかう帰省は初めてでした。私もいろんなところから情報をもらって助かったので、これから帰られる予定のある方にお役に立てばと、日本への帰省が今、どういった状況かこちらでシェアさせていただきます。 ※随時情報がアップデートされます。こちらの情報は6月21日現在の情報ですので、参考にしていただき、最新情報をご自分でお確かめください。

6月21日現在

 6月21日現在、米国アリゾナ州から日本に入国した際には、政府指定場所で3日間の強制隔離の措置が適応されています。その後、3日間をいれての合計14日間の自主隔離が求められます。例えば、7月1日に入国した場合、入国日はゼロ日目とカウントされ、7月1~4日までホテルで強制隔離、3日目の7月4日の朝にPCR検査があり、陰性が確認されたら解放。その後7月15日まで自主隔離という流れです。アリゾナ州が3日間の強制隔離対象となっている理由は、感染力が強いといわれている変異株が、アリゾナ州で認められているためです。残念ながら、この措置は、新型コロナウイルスワクチンを接種された方もPCRで陰性を証明された方にも適応されます。

入国の際に必要な書類

  随時情報がアップデートされますので、最新情報は厚労省のページでご確認ください。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html ①PCR陰性証明書検査は、私はASUの唾液検査を受けました。他にもBannerのUrgent care, Fast Med, Fry’s, CVSなどでも、鼻咽頭ぬぐい液(Nasopharyngeal Swab)もしくは、唾液(Saliva)の採取方法で、日本が認めている検査方法であれば、検査は受けられます。PCR陰性証明書は、日本の厚労省指定の用紙に記入してもらうのが確実です。厚労省指定の用紙に医師にサインしてもらえるか、検査する施設で確認するといいと思います。書類不備(記載漏れ、記載ミスなど)で搭乗拒否される場合が、少なからず発生しているようです。PCRの結果を提出して、陰性証明書だけを発行してくれるサービスや、空港で短時間で確実に行う方法もあります。 https://www.coronashoumeisho.com/ https://www.skyharbor.com/ShopsFoodServices/services/COVID19Testing

入国時に必要なアプリ

 アメリカ出国前にすべてインストールしておくことをおすすめします。入国時に、すべてのアプリの動作確認を係の方がされます。この時、Wifiが準備されており、アメリカのスマホでも全く問題ありませんでした。※iOS 13.5以上、Android 6.0以上が必要 。

位置情報確認アプリ OEL(Overseas Entrants Locator)

 入国翌日に、登録したEmailに利用案内が届き、使用開始します。入国後14日間の間、一日にランダムに今どこにいるか、「I’m Here!」「今ここ!」ボタンを押す必要があります。

②ビデオ通話アプリ MySOS

 パスポート番号、生年月日、姓名でアカウント登録できます。これが、噂のビデオ通話での所在確認アプリです。私の場合は、自主隔離3日目あたりから1~2日に1回、最後の方は毎日電話がかかってきました。午前中のこともあれば、17時過ぎのこともありました。この電話を取れなくても、こちらからかけ直すことはできず、次にかかってくるのを待つ感じです。また、毎日厚労省から健康チェックの確認メールが11時に届くのですが、14時までに報告を怠ってしまうと、MySOSと情報が繋がっているようで、「健康チェックを返してくださいね」と言われました。せっかく家の中でも携帯を気にかけ自粛生活しているので、このMySOS電話がかかってくると、「電話きた~~!!」と、半分喜びながら電話に出ている私です。相手のビデオはOFFモードで、真っ黒の画面で、毎回かかってくる人は違うようです。

Google Map

 新型コロナウイルス感染者と接触した可能性について、通知を受け取るアプリです。

質問票WEB (厚労省の入国質問)

 一人一人(子どもも)質問に回答完了後、表示されたQRコードを印刷もしくは、スクリーンショットして持参します。

入国からホテルまで

 飛行機が日本に着陸したのが18:45。ホテルの部屋に入ったのが22:45。この4時間を振り返ってみます。4時間を長いと思われた方、早いと思われた方、いろいろかと思います。空港や入国日によっては、8時間くらいかかった方もいらっしゃるそうです!!お疲れ様です><
18:45 関西国際空港着陸。約50名ずつ、前の席から順に案内され降りる。通路に机が並べられており、案内の通りにブースを移動していく。パスポートとPCR陰性証明書、健康カード(機内で記入)、宣誓書などの確認をされる。聞いていた通り、スタンプラリーのような感じ。
19:30 PCR用の唾液採取(小さな子どもは鼻から)その後、インストールしたアプリの内容動作確認、自主隔離中の滞在先の確認、入国前の滞在歴の確認、食事のアレルギーの確認などを移動しながら行う。
20:30 PCR結果が出るまで、ひたすら待つ。
滞在先のホテルがどのように振り分けられているのかは不明でした。大阪便は、週に一回の運行なので、東京便とは違って、座席も約8~9割はうまっている感じでした。200人以上いただろう乗客の中で、一番最後まで待たされてヒヤヒヤしました。今どういう状況なのか少しでも説明してもらえたら、もう少し平穏に待てたと思います。最後の最後になって、こどもの唾液の問題か、再検査の結果待ちですと言われました。PCRも100%ではないので、最後の最後までドキドキして、どっと疲れました。
22:15 着陸から3時間半後、ようやく入国。  
22:30 バスに乗り込みホテルへ
22:45 ホテルの部屋へ 

3日間強制隔離生活 

 ホテル着が夜遅く、お弁当を手渡され、部屋へ入りました。ホテルの部屋からは一歩も出られず、扉の前に配給される食事を取る際にもマスクをつけてください、という徹底ぶりでした。ただ、日本のお弁当でさえうれしく感じる私たちにとっては、栄養を考えられたメニューが三食届けられ、大変ありがたい状況でした。何もすることがない3日間、考えることは食べること。次はどんな食事かな??と扉を何度も見つめる3日間でした。おかげで確実に太りました(笑)飛行機に乗るまでに頭と気を遣いすぎて、入国でもドキドキして、3日間隔離中は、時差ぼけと疲れを治すいい時間になりました。同じく3日間隔離された友達も、けっこう悪くない3日間だったと言っていました。  一つだけ、部屋のエアコンが壊れていたのが残念でした。フロントに相談しても、中に入って修理ができないと言われ、苦肉の策で扇風機を貸してもらいました。

大阪から福岡への移動 

 隔離3日目の朝にPCR用の唾液を採取して、昼過ぎころから結果が電話で伝えられます。私たちは14時に陰性の連絡を受け、廊下に荷押しカートが準備されていて、準備でき次第解放されました。公的な陰性証明書はありませんが、希望者は「陰性のスタンプ」を健康カードに押してもらえます。3日間の強制隔離後は、家族などに迎えにきてもらうか、ハイヤー、レンタカーなどを自分で準備して、事前に滞在先として申請している場所に移動しないといけません。タクシー、バス、電車、飛行機などの公共交通機関は一切使えません。  私たちは、実家が福岡なので、関空から福岡まではレンタカーを利用し、その移動時間だけWiFiをレンタルしました。ホテルから解放される予定時間が夕方と聞いていたので、途中の宿泊先をアリゾナから手配していました。自主隔離中の人を受け入れてくれるホテルが探すとあったので、何件が電話(Skype Phone)をかけて予約をしました。ホテルによって対応が違い、14日間連泊での自主隔離ならOKのところもありました。幸いホテル日航が一泊でも受け入れてくれるということで、今回は利用しました。とても対応がよかったです!!ただ、ホテル内でのレストランや売店などは使えず、いわゆる素泊まりという形でしたが、私たちにとっては、泊めてもらえるだけありがたかったです。もし、自粛期間中に施設に宿泊される方は、PCRの「陰性のスタンプ」を押してもらうことをお勧めします。ホテルチェックイン時に必要でした。

自主隔離中の生活 

 自主隔離中は2世帯になっている自宅で過ごしました。最初はマスクをしたり、時間をずらして食事をしたりしていましたが、徐々に普通の生活を一緒に送るようになりました。不要不急の外出を控えて、2年ぶりに行き届いていない掃除をしたり、力仕事を手伝ったり、貴重な家族時間をすごしました。

アメリカに帰る準備 

 アメリカ入国時も搭乗前3日以内の①新型コロナの陰性証明書(印刷不要)もしくは、新型コロナウイルスに感染後治癒を示す書類、②宣誓書(紙ベースで提出)が必要です。72時間ではなく、3日とされているところが日本の入国時と違います。詳しくはこちらhttps://www.us.emb-japan.go.jp/j/announcement/cdc-negative-covid-air-passengers.pdf

感想 

 今回は、家族と過ごすことが目的だったため、何も予定を組めない自粛期間でも家族時間が過ごせただけでありがたい帰省でした。免疫の低下した家族がいるため、元々自分たちでも入国数日後にPCR検査を受けようと思っていたので、私たちにとってはお互いに安心材料となる隔離でした。きっと実家が空港近くで、元気な家族がいる場合は、きっとこの3日間隔離が非常に長く感じるかもしれません。小さなお子さん連れや遊び盛りの子どもがいる場合は、同じ体験をしても感じ方が違うと思います。感染者を減らそう、変異株の流入を防ごうと水際対策を徹底しようとする日本の姿勢は痛いほど伝わってきました。もちろん、抜け穴や改善点はいくらでもあると思いますが、こんな状況下でも入国させてもらった身として、家族や国に迷惑にならないように行動したいと思います。あと、同じ時期に帰省した友人からの情報がいろいろと役に立ち、心強かったです。この時期の帰省前はとても不安なことだらけだと思うので、もし個人的にでも何か質問があったら、遠慮なくご連絡くださいね。 

 


 

尾中景子

福岡県出身。2002年、熊本大学薬学部卒業。九州大学病院に約7年間勤務。主に医療チームの一員として入院患者への服薬指導、学会への論文発表、学生の指導などを主な仕事とする。2009年、結婚を機にアリゾナに移住。2016年、自分の好きなことを始めよう、と元々興味のあったアロマセラピーの世界へ。ハワイ・カイルアの米国NAHA協会認定校 Ohana Healing Instituteにて、オンラインや現地での勉強を重ね、クリニカルアロマセラピスト・ハワイアンヒーリングハーブの資格を取得。現在、日本語で米認定アロマセラピーの資格が取れるスクールKokopelli Healing Arizona主宰。他に、にほんごであそぼ&つくろin Arizona~日本をつなぐ~主宰。
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